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太ってる?!痩せてる?!の目安は、体脂肪率で決まる!
「体重」と「体脂肪」の微妙な関係!
太っている、やせている、その目安として考える最もポピュラーな数値は「体重」。
しかし本当の肥満度は、体重に占める脂肪の割合、つまり体脂肪率で決まるのです。その微妙な関係を探ってみましょう。
■体重と体脂肪、どこが違うの?!
体重が純粋な体の「重さ」であるのに対し、体脂肪率とは体重に占める「脂肪の割合」のこと。人間の体は主に水分と筋肉と脂肪でできており、脂肪は生きていくためにある程度は必要。
しかし、増え過ぎると美容と健康の大敵になってしまうことに!
体重は標準でも体脂肪が高ければ「隠れ肥満」になってしまうのです。
また「BMI」(ボディ・マス・インデックス)という数値があります。
これは体重と身長がどのような関係にあるかを示す数値で、
体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)
という公式で求められます。BMI値は、心臓病、高血圧、糖尿病といった生活習慣病やある種のガンなどに対するその人の危険率(リスク)を決定するかなり正確な指標であることがわかっています。
理想的なBMIは19.8~24.2の間。興味のある人はチェックしてみよう。
「体脂肪」は何のためにつくの?!「標準体重」とは?!
■ 体脂肪は何のためにつくのだろう?!
体のために蓄えられた、エネルギーの源となるのが体脂肪。生活のための活力源、体の保温、内臓を保護して正常な位置に保つなど、大切な役割があるのです。健康を維持するためにはある程度は必要なものなのです。
■ 体脂肪はどうやって測るとよいの?!
自分で簡単に測定するには市販の体脂肪計を利用するのが一番。たいていの商品は体に軽い電流を流して体内水分量により体脂肪率を計るものです。測定する時間は水分量が安定している夜の入浴後しばらくたった寝る前がベスト!
■ 標準体重とは?!肥満や痩せすぎはどんな病気のリスクがあるの?!
日本では、BMIが22のときの体重は標準体重または適正体重と呼ばれ、病気にもっともかかりにくい状態とされています。
★標準体重の計算式 … [身長(m)の2乗]×22
BMIが25以上、つまり日本の基準で肥満になると、脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病にかかるリスクが2倍以上になります。BMIが30を超えて高度な肥満になると、リスクはさらに高くなり、積極的な減量治療が必要となります。
反対に、BMIが18.5未満の低体重(やせすぎ)も、さまざまな病気のリスクをはらんでいます。若い世代で多くみられるのが、減量の必要がないにもかかわらずダイエットを続けた結果の痩せすぎです。成長期であれば、発育が妨げられたり、その他に摂食障害(拒食症、過食症)が引き起こされる恐れもあります。場合によっては、入院が勧められることもあります。無理なダイエットを繰り返していると、筋肉の減少に伴い基礎代謝量が落ちて、かえって太りやすくなることも心配されます。
「内臓脂肪型肥満」はなかなかやっかい!
■日本人は確実に「肥満化」している?!
ひと昔前の日本人は、もっと「しまった」体をしていた人が多かったのですが、最近の日本人の体脂肪は増えてきています。「見た目」からして肥満の人と同時に、本人も気づかない「かくれ肥満」が増加しています。脂肪細胞の中だけでなく、血液中の脂肪が多くなっているようです。
健康のことを考えると、こうした脂肪の増え方は、かなり危険。このグラフのように、すべての年代で増えているが、特に若い層が心配されます。
○中性脂肪は、どこにたまるか? 2パターンの「かくれ肥満」
- 脂肪細胞では … 皮下脂肪より内臓脂肪として中性脂肪がたまってしまっている
- 血液の中では … 血中脂肪として中性脂肪・コレステロールが多く溶けてたまっている
■肥満の中でも「内臓脂肪型肥満」はなかなかやっかい!
肥満といっても、生活習慣病などに進行してしまう恐れがあると言われるのは「内臓脂肪型肥満」。
皮下に蓄えられる皮下脂肪型とは違い、内臓のまわりに脂肪がつくタイプです。皮下脂肪が長期的にエネルギーをため込む脂肪で、飢餓や寒さや衝撃に備えるはたらきがあるのに対し、内臓脂肪はエネルギーを一時的に蓄え、必要な時にすぐ取り出して使える脂肪です。
「内臓脂肪型肥満」がやっかいなのは、見た目では分からないこと! 見た目に太っていなくても内蔵に脂肪がついていることはあります。
血液も「太る」って本当?!
■血液が「太っている」となぜダメなの?!
パンツやスカートがきつくなったり、顔がふっくらしてこないと人はなかなか「やせなくちゃ!」と思いません。
しかし、血中脂肪は単なるスタイルの問題ではありません。命にかかわり、生活の質も下げてしまいます。
★無自覚に進行する「隠れ肥満」!
血液の中に脂肪が増えていても「かくれ肥満」の場合、なかなか自分では気がつけません。自覚症状がないからです。若くして糖尿病や高血圧などの生活習慣病におちいるのも、こうした「かくれ肥満」などが原因となっているようです。
★血液太りをそのまま放置すると「動脈硬化」に!
無自覚に進んだ血液太りが続くと、たまった脂肪は血管を狭くして、動脈硬化を引き起こします。そのため、心筋梗塞、心不全、狭心症、不整脈、脳血管疾患、クモ膜下出血、高脂血症、高血圧におちいりやすくなります。また、糖尿病、腎臓病、肝臓病、胆症、痛風などの生活習慣病の発病にもつながります。がんなどとの関係も考えられています。
肥満体型で体脂肪率が高かったり、血液検査で脂質が多めと出たりする場合は、内臓脂肪がたまっている恐れがあります。実際に内臓に脂肪がたまっているかどうかは、病院のCTスキャンで腹部断面像を撮影し、調べることができます。CTスキャンと聞くと大袈裟に感じてしまうかもしれませんが、動脈硬化で倒れてからでは遅すぎるので、早めに診てもらうようにしましょう。
※〔株〕シミックヘルスケア 健康ポータルサイト『healthクリック(http://www.health.ne.jp/)』より転載してお届けしています。
■「事故・病気・ケガ」をしたら、生協の「学生総合共済の窓口」に相談に行きましょう。